ガイガーカウンターとは何か? [◆ガイガーカウンター 基礎知識]
【ガイガーカウンターとは?】
放射性物質から出る放射線を測定する機器に、「放射線測定器」「線量計」「サーベイ」と呼ばれるものがある。
最近では、どうも全てひっくるめて「ガイガーカウンター」などと称して販売されているようだが、ちょっと違う。
どれが何なのか。以下、簡単にまとめる。
(1)放射線測定器
放射線の有無、放射線量・放射性物質量などを測定できる。
放射線測定器の種類は次のとおり。
・ガイガーカウンター式
・電離箱式
・シンチレーション式など
→携行できるタイプ=「サーベイ・メータ」
(2)線量計
放射線量を測定できる。
なんとなくわかって頂けただろうか。 要するに、ガイガーカウンターは放射線測定器のうちの一種類なのだ。
それでは、このガイガーカウンターとは、一体何なのか。
ガイガーカウンターとは、放射線測定器のうち、「ガイガーミュラー管(GM管)を搭載した測定器」のみを指す。
つまり、ガイガーミュラー管ではなく半導体を使用した機器などは、本来は、ガイガーカウンターではない。
(・・・最近では、ひっくるめてガイガーカウンターとして販売されているようであるが)
因みに、このガイガーミュラー管は、約80年前にドイツのハンス・ガイガーとワルサー・ミュラーによって開発された。
その結果、あらゆる種類の電離放射線を検知できるようになった。このガイガーミュラー管を搭載したガイガーカウンタ-は、原子力開発に不可欠となっており、主に汚染を調べるのに使われる機器なのである・・・!!
【ガイガーカウンターの原理】
不活性ガスを封入したガイガーミュラー管(GM管)の中心に設けられた電極に、高い電圧がかけられている。
↓
管の中に放射線が入るとパルス電流が流れる。
↓
そのパルス電流を測定・計数する。
※構造はそれほど複雑ではない。よって、精度の高くないガイガーカウンターなら身近な材料でも自作できる。
なお、ガイガーカウンターで放射線を感受すると、「ガガ、、、」等と音が聞こえるものもあり、放射線の計測をリアルに感じることができる。
【書籍情報】
著名な漫画家の西原理恵子の体験ルポマンガ。(文庫版もあり)
ある日、秋葉原で手に入れたガイガーカウンター組み立てキット。
その性能を試したい!ということで、ナトリウム漏れ事故直後の原子力発電所「もんじゅ」へ体当たりルポ(写真付き)。
ギャグの毒気が強いので好みは別れるかもしれないが、笑えた。
また、私自身は「もんじゅ」に潜入することはないだろうから多少参考になった。
「ベクレル→シーベルトの計算方法」や「被曝しない方法」「被曝した時の対処方法」など。
それなりの文章量とイラストがあり、なかなか読みやすい。
一般人でも、今後は一家に一冊あっても良いのかもしれない。
ネットで調べられない場合も想定しておきたい。
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