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ガイガーカウンターを買うべきか' [◆ガイガーカウンター 基礎知識]

 

 

東京電力福島原発事故の後、ガイガーカウンター等を使って自分で放射線を測定する方がかなり増えた。

このガイガーカウンター、一般人が買うべきなのか。

これについて、私は購入すべきだと考えている。


簡単に言うと、次の5点が主な理由だ。

【1】 原発大国日本では、今後も、同様の原発事故が起きる危険性が高いこと。

【2】 国家レベルでの原発事故への備えが不十分であること。

【3】 被ばく医療・対策などが発達していないこと。

【4】 日本政府や電力会社の対応があまりに酷く、改善も期待できないこと。

【5】 原発以外でも、放射線被ばくする恐れが高まっていること。

下欄は【1】~【5】の内容を読みたい方のみどうぞ。

手短な話を希望される方は、下欄の先へ進んでください。

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【1】まだまだ続く原発事故の危険性

(1)日本は、仏・米に次ぐ世界第三位の原発大国(2008年1月 現在)。

(2)島国日本では、海外から電力供給できない上、代替エネルギーへの移行は難しい。
   経済的問題からも、簡単に原発撤廃はできない。
(3)地震国日本では、再び地震などの災害での原発事故が起こりうる。
   (しかも、どうやら地震の活動期に入ったらしい!)


【2】原発事故への備えがない

(1)日本には国民用の核シェルターが全くなく、将来的に備える予定もない。
※ 核シェルター普及率、スイス100%、米82%、英67%、シンガポール54%、日本0.02%(日本核シェルター協会調べ)

(2)原発自体の歴史が浅く、原発事故の対応には誰も慣れておらず、準備もない。

 


【3】被ばく医療の未熟さ 

(1)世界中で、被ばく医療の経験が少なすぎて、健康被害の程度も治療も確立していない。

(2)医者も看護士も被ばく医療に対して未熟であり、十分且つ適切な処置が期待できない。

(3)多くの場合、被ばくの実態は隠されるので、被ばく医療がなかなか進歩しない。

 

 


【4】今回の原発事故で生じた驚くべき事件(一例)

(1)原発事故直後、東京電力から避難通報が入らずに近隣住民が被ばくしてしまった
※浪江町では、もともと東京電力と「原発の異常をめぐる通報連絡に関する協定」が締結されていた。しかし、この自治体には連絡が入らず、皆、TVやラジオで避難指示を知ったそうだ。その結果、避難しなかった住民らはかなり被ばくしてしまった。
←→大熊町では、1号機の水素爆発までにほとんどの住民が避難。[ニュースウォッチ9 NHK総合 2011/6/22 放送より]


(2)原発事故後、都市機能などが回復したのに、政府や東京電力などが、国民の健康や安全に関する重要な情報を公開しなかった。
※SPEEDII 隠ぺい、メルトダウン発表の遅れ、牛肉汚染の発生、ホットスポット問題、放射線量の不測定、測定拒否など

(3)放射線汚染の情報が最も必要だった時、政府が、市民の自衛行動を妨げた疑いがある。
※2011年5月、福島瑞穂議員が「政府が、ガイガーカウンターの輸入を不正に差し止めた疑い(→空間放射線被ばくの危険が高かった時期の事件)」について国会で追及。

 


【5】高まりつつある放射線被ばくの可能性

(1)放射線の脅威は、日本や他国での原発事故以外に、化学工場での爆発事故、第三次世界大戦による核戦争、核テロ、イエローストーンの超巨大噴火、ポールシフトでの地磁気消滅による放射線被ばくなど、多数想定される。

(2)原発事故・化学事故は、自然災害によって引き起こされる可能性が高い。近年、世界各地で異常気象や異常現象のNEWS(※1)が報道されており、NASA(アメリカ航空宇宙局)長官も異例の警告メッセージ(※2)を出した。

※1 世界各地での大地震・噴火、動物の大量の突然死など
※2 2011年6月 NASA緊急オペレーション


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上記 【1】~【5】の状況の中、自分や自分の家族が、自宅、職場、学校などで最悪の原発事故に巻き込まれた場合、どうしたら良いか。




地震や火事と異なり、放射線は、目に見えない上に体感もできない。被ばくしても、少しの間は健常者と同じように元気な場合もあるし、被ばくしたことに気づけないこともある。しかし、時間の経過とともに体の崩壊が進み、症状は必ず悪化する。

最悪の場合、死を目前にして、初めて放射線の危険を思い知るだろう。


放射線の恐ろしさは、言葉だけでは伝えられない。悲劇を二度と繰り返さないように、映像などを紹介しておく。

 

 

※閲覧注意 


◆東海村臨界事故

顔の画像
体の画像

朽ちていった命―被曝治療83日間の記録



◆チェルノブイリ事故

奇形児の動画

チェルノブイリ・汚染大地―5年目の報告




被ばくして人間のDNAが破壊された場合、現代医療では回復できない。「被ばくは、出来る限り少ない方が良い」のだ。

そのためには、「放射線等の被ばくの危険が迫っているかどうかが自分でわかることが必要」だ。




しかし、国家も電力会社もあてにならない上、どこへ逃げようとも放射線被ばくの危険はつきまとう。(上述【1】~【5】)


とすると、ガイガーカウンターを持っているに越したことはない


ガイガーカウンターがあれば、次のような メリット がある。

(1)現在、放射線の危険に晒されているかどうか がわかる。
  ⇒逃げるタイミングがわかる
(2)避難すべきでない場所がわかる。
  ⇒被ばく量を減らせる
(3)被ばく量の目安がわかる。
  ⇒被ばくの危険が去った後の過ごし方がわかる





放射能汚染が問題となっている今、ガイガーカウンターを持っていれば、身近な場所の線量を測ったり、公的機関などとの測定比較をすることで、汚染量の高い場所や除染の効果がわかる。

その経験と知識は、将来的にも役立つはずだ。

自分や大切な人の身の安全は、人任せにはできない。

私は、ガイガーカウンターを手に入れるべきだと思う。



【参考書籍】 全て福島原発事故後に出版

世界一わかりやすい放射能の本当の話 完全対策編



福島原発事故後、一般人が知りたいと思っている「放射能のイロハ」「暫定規制値とは」「何を食べればいいのか」「放射能を防ぐ5つの鉄則」などが、簡単にまとめられている
文章も短く図解つきのため、とても読みやすい。特に、忙しくてアレコレ調べる暇もない方がスキマ時間に少しずつ読むのに良いのではないだろうか。 


図解 知っておきたい!! 放射能と原子力 (ローレンスムック)



原発などのニュースが素人にも理解しやすくなる。
「ベクレル→シーベルトの計算方法」や「被曝しない方法」「被曝した時の対処方法」など。
それなりの文章量とイラストがあり、なかなか読みやすい。こういう本も、もはや一家に一冊の時代かもしれない。家庭の医学の1つとして。

 



図説・17都県放射能測定マップ+読み解き集: 2011年のあの時・いま・未来を知る

 

 


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